kickを使った表現

今日は、kickを使った表現を紹介します。kickといえば、蹴りですよね。そこから派生して面白い使い方があるので、3つ紹介しますね。

①give something some kick

これは「何かにキックする」ではありません。笑 この場合のkickは刺激?(蹴られた時にウオッ!ってなる感じ)の意味で、「(食べ物に)スパイシーな調味料を加える」という意味です。刺激=スパイシーな調味料ですね。タバスコ、ホットソース、チリオイルや唐辛子、一味、七味、ラー油とかですね。あと何だろう…山椒とか?

例えば、ミートソースパスタを食べていて何か物足りない…ちょっと辛い何か入れたいなと思った時に、以下のように言えます。

I want to give it some kick.

なんか、辛いソースかけたいな。

うちの義母は辛いものが好きなので、一緒に食事をする時、よくこれ言ってます。笑

②have a kick to it

こちらは2つの意味があります。まず1個目は①と同じで、動詞がhaveになったバージョン。なので、「(食べ物)は辛い」です。この表現を使う場合、最初は辛いと思っていなかったけど、実は辛かった!という驚き感のニュアンスが含まれています。

Your soup have a kick to it!

おぉ!君の作ったスープからっ!

2個目の意味は飲み物に使います。刺激の強い飲み物はなんでしょう?そう、お酒です。お酒の文脈でこの表現を使うと、「(飲み物)のアルコールが強い」という意味になります。こちらも1個目の意味と同様、サプライズ感が含まれます。

This drink has a real kick to it!

このお酒、めちゃ強い!(びっくり!)

さて、察しの良いみなさんならお気づきではないでしょうか?これらの食べ物や飲み物に関するkickの表現。日本語だと何ていうでしょう…

そう…

日本語だと「パンチ」なのです!✊

パンチの効いた食べ物/飲み物という表現ありますよね?え?あるよね?笑 日本語がだんだん怪しくなってきてて自信ないわ…笑

英語だとキックで日本語だとパンチ。言葉は違えど、感覚的な部分は同じなんですねぇ…どっちもウオっ!ってなるもんね!面白い発見でした✌🏻

③get a kick out of something/someone

最後はこちら。これは①②とは毛色が違って、この場合のkickは楽しい事や興奮を意味します。なので意味は「(誰か/何か)によって楽しいと感じる/興奮する」です。例文はこちら。

I get a kick out of making something from scratch.

僕は一から何かを作る事にワクワクするんだ。

I get a kick out of Jun. He's so funny.

ジュンといると楽しいんだ。彼、超面白いからさ。

いや〜こうやって見ると、kickって奥が深いね。もっと色んな表現ありそう!これらの表現が使えれば、ちょっとネイティブっぽいんじゃないかな〜と思います。

私はまだ使った事ないけどね!🤪←オイ


2020/5/4追記

先日、Atueigoさんの単語帳Distinction IIを見ていたら、もう一個、kickを使った表現を見つけましたので忘れないようにここに書いておきます。

kick oneself (for):(〜に)後悔する

これはそのまま、過去のこととかを思い出して自分自身に蹴りを入れる=後悔するという語源だそうです。

この単語帳、本当によく使う表現ばっかりでオススメです!