confidenceとcompetenceの意味
confidence : 自信 competence : 能力
confidenceはよく知られている単語だけど、competenceは少しレベルが高めな気がします。私がこの単語を知ったのは、つい最近です😜
incompetentという単語知ってますか?こちらは、「無能な」という意味で、competenceからの派生語です。
incompetentな上司っているよね、どこでも。(ぐはは)
さて、単語の説明はここまでで、最近読んだ本に、この2つの単語に関連する興味深い事が書いてあったので、それをシェアします。
2015年アイスランドの話です。一般人のHallaさん(女性)は、いきなり大統領選挙の候補者になったのです。彼女は2007年に投資ファンドを立ち上げた後、2008年に起きた金融危機を、持ち前のリーダーシップで見事に切り抜けた経験があったのです。彼女の友達や家族は「彼女は大統領になる資質がある!」と勝手に選挙に推薦したのですが、彼女は極端に自分に自信がなく、立候補するのを躊躇っていたのです。
一方で、2008年当時首相であったOddssonさん(男性)は、国営銀行を民営化した事により、この金融危機を起こした張本人と言われていました。もちろん、国民は彼を非難。しかし、彼は自ら辞職はせず、最終的には議会によって罷免になっています。Timeマガジンは、後に、彼を世界大恐慌を起こしたであろう25人のうちの1人としています。それにも関わらず、彼は2016年に「私の経験や知識は相当すごいものであり、またうまくやれるだろう。」と、大統領選挙に立候補したのです。
さて、まとめてみると、こういう事なんです。
Hallaさん
confidence(自信) < competence(能力)
Oddssonさん
confidence(自信) > competence(能力)
理論的にはconfidenceとcompetenceは相関があると言われていますが、実際はそんなことはありません。Hallaさんも、Oddssonさんも、いくら周りが「大統領の資質があるよ/ないよ」と言っても、彼らは認識を改めません。彼らが自分で自分を見直さない限り無理なのです。「私はこうだから」とわかっている(つもり)でも、常に謙虚であり、改めて自分のことを振り返る、自分の考え方自体を見直す事が大事だと、この本には書いてあります。
この本が面白いな〜と思ったポイントはもう一つあって、それは、「謙虚さ」を推している事。日本人だと当たり前の感覚だけど、アメリカ人って(私の勝手なイメージだけど)自信満々で、謙虚さは美徳とされていない気がする。だから、この考え方はアメリカ人にとっては斬新なんじゃないかな〜なんて思ったりします。本当のところは知らんけど。笑
参考文献はAdam GrantのThink Againという本です。残念ながら日本語版は出ていないのですが、面白いので、英語で本が読める人はぜひ!